デジタルへの移行

1990年代前半までの商業アニメ作品には基本的にセル画が使われていたが、それ以降、新作はセル画を使わない前提でスタートするようになり、継続中の作品に関しても1997年頃から2002年までにほぼデジタル彩色へと移行している。これにより、色数の制約も事実上なくなった。

現在、移行していないのは『サザエさん』だけで、製作会社のエイケンは雰囲気を出すために、あえてアナログ作成にこだわっている。だが、エイケンの幹部もテレビのデジタル化の進展による画像品質の向上などで、他作品との比較で映像品質について汚いなどの不満が視聴者から上がるようになれば、『サザエさん』もデジタル彩色による製作への移行は避けられないという旨の発言をした。その後、地上波デジタル放送の進展に伴い、サザエさんについても、セル画から、デジタルペイントへ移行されることが決まった。[要出典]また、アニメ業界内部でもセル画製作の技術を持つ者の減少と高齢化が急速に進展しており、遠からずセル画の技術が完全に過去のものとなるという見方は、アニメ業界やアニメマスコミの関係者の中にも多い。

セル及び専用塗料は需要が減った(全盛期の数十分の一)結果として供給も抑制されており、業務用としてはもう十分な在庫を確保できなくなりつつある。ただし、工作の用途としては大手画材店などで販売が継続されている。また、実際のアニメでは使用されないものの、視聴者へのプレゼントや販売用などの用途でセル画が作成されるケースが稀にある。これらは(プレミア的な高価格で販売されるケースを除いて)多くの場合印刷である。